ウェブサービスの価値

オイラ、今日はちょっとまじめな話書くよ!
長文だから気をつけてね。


最近、仕事でデザイン関連の作業が中心になってきている(ここ2ヶ月ぐらい)。
といっても、イラストレータをゴリゴリゴリーーーーって使ったりとか、
Photoshopでサラサラサラーーーーーって内容ではなくて、
ウェブサービスのコンテンツや構成、UIなどのユーザーが側の視点が中心の作業。
もちろん、ちっこいアイコンなどは下手くそなりに作ったりもするけど。。。(汗


元々、技術畑で育ってきたというのもあるし (でも、育ってないけど!)
サービスの利用や活用が得意で (だと思ってるだけど、文句ある?)
新しいウェブサービスが出る度に、
「このウェブサービス UIが糞!!」とか
「開発者が絶対サービスを試してない駄目サービス!!」
「ユービリティーが糞なサービスなど利用しても無意味!!」
などと酷評どころか毒舌を吐きまくってるわけですが、
いざ、利用者と開発者の間のユーザーインターフェイス設計者にたってみると
(この世界には増井俊之 氏や江島健太郎 氏がいるのでそう呼んでみる)、
これが、意外と難しい。

まあ、利用者=開発者で、開発からアプローチ、メンテナンスまでやるはてなのようなサービスだと
それなりのUIにはなるんだと思うんだけど、(ちょっと言葉にとげがあるな。。。補足しておくと良い意味でね)
利用者が不特定多数で、且つ情報リテラシーが高い人〜低い人までが利用対象ということととなると、
やっぱりこれが困難になる。


だって、情報リテラシーが高い人は1画面に多くの情報と多くの操作ができる方がうれしい。
しかもキーボード操作のみでという条件付きで。


一方で、情報リテラシーの低い人は1画面に多くの情報があっても混乱してしまい、むしろマウス操作中心。
さらにいうと、「クリック」と「次へ」、以外の用語と操作は基本 理解されない。
なので、タブとかアーカイブ、復元、などごくごく一般的な言葉まで注意しないといけないし、
そのような操作(例えば削除など)が起きないように設計しないといけない。


そういう風に心がけて、デザインして社内レビューに持って行くんだけど、
開発者サイドいわゆる実装者には、この点が理解されない。
まあ、自分のプレゼン能力や説明能力の欠如は全体10の内7.25と大半を占めてるとおもうんですが
それでも、立派なテクノロジー技術者ってのはなぜか、情報弱者の弱者加減を過小評価してる。
この際だから断言してやろう、情報弱者ってのはこちらが思ってる3倍はわかってない。
もっと言うと、利用者にYES/NOなどの選択以外の操作を与えては基本ダメなんだと。
もっとも単純な銀行ATMの操作ですら間違う輩がいるこの世の中で、
それ以下のリテラシーしか持たないユーザを拾わなければいけないのって考えるともうガクプルもの


昔、会社のCTOとウェブサービスのUIに絶対的指標は存在しない!!」とか
ウェブサービスの高機能化などさほど重要じゃない。まずはデザイン」とかで言い争いまくったけど、
結局、思想が異なるイヌラム宗教にキりスト教を理解しろというのは無理な話で、
わからんやつには、いつまでたってもわからんよ。という結論に至ったので、
無意味な宗教論は争わずに、
最近は至極平和な仕事環境になった(つもりなんだけど、たまに宗教論が勃発する)


そんな中、こんな記事を見つけた

Webデザイン入門(矢野りん)
Webの技術に精通すればするほど、「サイトの見てくれは関係ない、大切なのは機能だ」と結論付けたくなるものだ。もちろんある側面においてはそれも正しい。しかしここで考慮すべきなのは、一般のユーザーがその機能に到達するための順番であろう。ユーザーの側から見ると当然の事ながら、コンテンツはスタイルに覆われている。だから中身に到達してもらうためにもスタイルをおろそかにはできない。


まったく、同じ意見で、共感すべき所が多数あった。
むしろ、同宗教ならぬ同宗派と認識

デザイン素人の自分だったけど、
あながち、自分の分析には間違いはなかったと感じたね。


ウェブサービスっていうのは、使われてなんぼ、利用されてなんぼの世界だと思う。
ウェブサービスっていう定義をするなら、僕ならこうする

ウェブサービスの価値 = 延べ利用者数 × 社会的影響度 × サービス提供年月

だと思う。

ウェブサービスの価値に機能や性能などは入らないと思う。
機能や性能が入るとすれば、それはソフトウェアの指標にしか過ぎないと思う。
あくまでサービスとは提供するもので、それは利用者がいて初めて成り立つし、
価値がでるんだと思う。


まあ、そういうわけで、今後もわからん輩は放置して、
デザイン関連の修行に励むとします。